1974年愛知県名古屋市生まれ。1996年名古屋工業大学工学部卒、2001年同大学院博士課程修了。2001年より助手・講師・准教授を経て、2018年より大学院教授に就任。2017年プリンストン大学客員研究員も経験する。能登半島地震において開発したインスタントハウスが大活躍、TV番組「情熱大陸」などメディアに多数出演。
安心できる「おうち」

Kitagawa Keisuke
北川啓介
名古屋工業大学 教授
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実践を大切にする研究者
北川啓介教授は、愛知県名古屋市に生まれ、名古屋工業大学工学部を1996年に卒業、その後同大学院で修士・博士(工学)を取得されました 。2001年に大学助手として着任し、講師、准教授を経て、2018年から同大学大学院教授として教鞭をとっておられます 建築意匠・防災工学を専門とし、約20年にわたり国内外で実践的な建築設計や教育に取り組んでこられました。
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疑問から始まる試行錯誤
東日本大震災の被災地で小学生から「なぜ仮設住宅はすぐに建てられないのか」と問われたことをきっかけに、北川教授は約5年半の試行錯誤を重ね、空気膜と発泡ウレタン断熱材を活用した「インスタントハウス」を開発されました。この技術は、軽量・省部材・短時間施工を実現し、被災地や難民キャンプなどに迅速な居住環境を提供することを可能にしています。
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未来志向の建築
2024年の令和6年能登半島地震では、屋外用・屋内用合わせて1000棟以上のインスタントハウスを被災地へ届け、多くの方々に安心できる「おうち」を提供されました。その成果により、2024年度にはグッドデザイン賞、グッドデザイン・ベスト100、グッドフォーカス賞[防災・復興デザイン]を受賞されています。北川教授は、研究者・建築家・起業家として、社会課題に向き合いながら、未来志向の建築を実用化して社会実装に取り組んでおられます。